第7回ハンセン病市民学会総会・交流集会in名護・宮古島集会のご案内

 3月11日、東北・関東地方を襲った大震災から2週間を経過しましたが、被害があまりも甚大だったため、復興の槌音はまだまだ小さい状態ですし、余震もいまだに続いています。同時に東京電力福島原子力発電所の原子炉冷却は現在も一進一退の状態が続いています。

 被災地域の皆様には心からお見舞いを申し上げます。

 現在も体調管理や住まいに大変なご苦労をされている方も多数いらっしゃることと拝察致しております。皆様、何卒お気をつけて下さいますように願っております。私たちも、松丘保養園及び東北新生園を含めて各地の情報を持ち寄って把握に努めておりますので、全国の会員の皆様にお知らせやお願いをさせて頂く場合はハンセン病市民学会のホームページあるいはメールニュース等で御連絡を致します。

 なお、東北・関東大震災をどのように受けとめるかについて熟慮致しましたが、ハンセン病市民学会と沖縄の現地実行委員会にとって交流集会は1年以上の準備を重ねて来ました貴重な発信の場でありますので、一部自粛する行事もあり得るかもしれませんが、当初の予定通り、すでにご案内致しました5月20日〜23日まで沖縄本島、宮古島、石垣島・西表島を会場にした上記交流集会を開催致します。

 すでに会員の皆様には、交流集会プログラムと宿泊・交通関係の予約の案内等を発送致しておりますが、被災地を含めた東北地方の一部の会員の皆様にはご不便をおかけしていることが予想されます。
 また、例年、会員以外の皆様にも数多くご参加頂いておりますし、すでに今回の交流集会のお問い合わせも現地実行委員会事務局に頂いております。 ホームページへのアップが遅くなって申しわけ御座いませんが,申込みの締切は4月8日に設定されておりますので、郵送物が届かない方あるいは参加ご希望の方は、以下のPDFファイルを開いてダウンロードして頂きますとプログラムと参加申込み及び宿泊・航空券など移動手段等の申込ができます。

なお、現地実行委員会のHPも開設しておりますので、ご覧下さい。
http://jimukyokuk.exblog.jp/

第7回交流集会の申込期限は過ぎましたが、締切日以降の申込については、以下の点にご留意の上、今後も受付させて頂きます。
1 申込先は事務局(tel/fax 098-890-2491)へお願いします。
2 ホテル,飛行機の手配は各自で行って下さい。

第7回ハンセン病市民学会総会・交流集会in名護・宮古島集会のご案内

ハンセン病市民学会総会・交流集会参加者の皆様へ

全国ハンセン病療養所入所者協議会(全療協)
会長  神 美知宏

 2011年3月11日14時46分、東北・関東地方は、未曾有の大地震と大津波の襲来を受け、日本列島東部は沈没するのではないかと強い衝撃を受けました。
 突如として襲われた自然の猛威に人々は翻弄され、肉親と離散し、死者と行方不明者は3万人を超えるだろうとメディアは報道しています。
 このたびの不慮の災害により、尊い生命を奪われてしまった多くの方々に対し、謹んで哀悼の意を表します。また、人々が生きていく上で欠くことのできない生活の拠点すべてを喪失し、辛うじて生命をつなぎ止めたとはいえ、苦難の真っただ中で必死にたたかっておられる多くの被災者のみなさまに対し、心よりお見舞いを申し上げます。
 現在、間断なく報道されている東京電力福島第1原子力発電所の事故は、市民には理解し難い目に見えぬ恐怖をもたらしており、地震、津波、放射能の三重苦は、まさに地獄絵を見る思いです。
 私たちにできる第1の支援策は、速やかに義援金を送ることと考え、全療協会員による義援金の収集に現在取り組んでいます。
 第2に被災者の救護所として療養所の一部を解放できないか、と検討しています。この措置には、国の方針として厚生労働省は動いており、私たちもその実現を願っています。災害からの救済の基本は人々の連帯にあると信じています。
 第7回ハンセン病市民学会総会・交流集会が目前に迫りつつあるなかで大災害が発生し、市民学会のイベントにどのように対応すべきか当初は考え込みました。しかし、私たちにとって、ハンセン病市民学会は、夢と気力を与えてくれる存在であり、社会的にも影響力の大きい総会・交流集会の開催は極めて意義があると考えています。
 私たちは体力の衰えを痛感していますが、可能な限り集会に参加し、自分たちの人生や療養所の今後のあり方等について学びたいと考えています。

2011年3月29日